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(1)解説参照
(2)四角形$CGEH$:平行四辺形$ABCD$=$9:70$
下図で、$AF$と$EC$は平行、また、$\angle AEF=\angle CFE$より、錯角が等しいので、$AE$と$FC$が平行、という2点を言えばよい。
点$G$、点$H$および四角形$CGEH$は次の図のようになる。
四角形$CGEH$は長方形や正方形など、簡単に求められる形をしていないので、面積や面積比の求め方としては、 多くの場合、①求めやすい三角形・四角形を組合あわせ足し合わせる、または、②求めやすい形から求めやすい形を引いて求める、の2通りである。
この場合も、①$\triangle GEC + \triangle CEH$とするか、②$\triangle AHC-\triangle AEG$とするか、の2通りが考えられるが、 ここでは、②$\triangle AHC-\triangle AEG$の方を使って解いてみる。
ここで、この問題で多く使う比を確認しておく。 それは、$BE:EC=5:2$で、すなわち、$AD:BE:EC=7:5:2$という比。
比に関連して、重要な相似を確認しておく。それは、下の図の緑・赤・青の3つの三角形の相似である。
先程の辺の長さの比を当てはめると、次の図のようになっており、相似比:$緑:赤:青=5:7:2$ となり、 したがって、面積比:$緑:赤:青=25:49:4$になる。
すると、下のオレンジの台形との面積比は、$緑:オレンジ:青=25:(49-4):4=25:45:4$になる。
ここで、今求めた面積比を使うと、元の平行四辺形$ABCD$と、次図の紫の三角形の面積比は$25+45:45+4=70:49=10:7$になることがわかる。
つまり、紫の三角形は元の平行四辺形$ABCD$の$\frac{7}{10}$倍である。
さらに、次のように三角形に分ける。
黄色い三角形と緑の三角形の面積比は$黄色:緑=2:5$なので、黄色は紫の三角形の$\frac{2}{7}$倍である。
よって、黄色い三角形は元の平行四辺形$ABCD$の$\frac{7}{10}\times \frac{2}{7}=\frac{1}{5}$倍である。
さて、元の四角形$CGEH$の図を見てみると、次の図のようになっている。
図で、四角形$AECF$は平行四辺形なので、$AG:GC=1:1$。相似比から$AE:EH=5:2$である。
$\triangle AEB$の面積が$\triangle AHC$の面積の何倍になっているかは次の「豆知識」を使う。
次の図で大小三角形の面積比は次のようになる。 $$\triangle ABC:\triangle BDE=ab:xy$$
「豆知識」を使うと、$\triangle AHC:\triangle AEG=7\times 2:5\times 1=14:5$となる。
よって、$\triangle AEG=\triangle AHC \times \frac{5}{14}$である。
よって、四角形$CGEH=\triangle AHC\times (1-\frac{5}{14})=\triangle AHC \times \frac{9}{14}$となる。
前の方の図で、黄色い三角形($\triangle AHC$)は元の平行四辺形$ABCD$の$\frac{1}{5}$倍なので、 四角形$CGEH=\triangle AHC \times \frac{9}{14}$ $=平行四辺形ABCD \times \frac{9}{14} \times \frac{1}{5}$ $=平行四辺形ABCD \times \frac{9}{70}$ となる。
よって、$四角形CGEH :平行四辺形ABCD=9:70$となる。
図のように、平行四辺形$ABCD$ があり、辺$BC$上に点$E$を、$BE:EC=5:2$となるようにとる。 また、辺$AD$上に点$F$を、$\angle AEF=\angle CFE$となるようにとる。
(1)四角形$AECF$は平行四辺形であることを証明せよ。
(2)線分$AC$と線分$EF$との交点を$G$、直線$AE$と直線$CD$との交点を$H$とするとき、 四角形$CGEH$と平行四辺形$ABCD$の面積の比をもっとも簡単な整数の比で表せ。