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高校入試数学16

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2021年青森県-2-(2)
解答

(1)$\frac{1}{9}$(2)5

解説・解き方の例

(1)

片方から白玉を取り出す確率は$\frac{2}{6}=\frac{1}{3}$である。

したがって、両方から白玉を取り出す確率は、 $$\frac{1}{3} \times \frac{1}{3}=\frac{1}{9}$$ となる。

(2)

計算をする前に、予想ではどうであろうか?1~3では、3の「どちらも黒玉」が確率が高そうである。

4~6では、「白玉1個と黒玉1個」が確率が高そうである。これらのどちらかになりそう・・・という予想をたてて解く。

では、それぞれの場合の確率を求めてみる。

どちらも赤玉

赤玉一個を取り出すのが$\frac{1}{6}$なので、

$$\frac{1}{6}\times\frac{1}{6}=\frac{1}{36}$$となる。

どちらも白玉

(1)で求めたとおり、$$\frac{1}{9}$$である。

どちらも黒玉

黒玉1個を取り出すのが$\frac{3}{6}=\frac{1}{2}$なので、

$$\frac{1}{2}\times\frac{1}{2}=\frac{1}{4}$$となる。

赤玉1個と白玉1個

片方が赤玉で、他方が白玉の場合は$\frac{1}{6}\times \frac{1}{3}=\frac{1}{18}$となり、さらに逆の場合もあるので、2倍すると、

$$\frac{1}{18}\times 2 = \frac{1}{9}$$

白玉1個と黒玉1個

片方が白玉で、他方が黒玉の場合は$\frac{1}{3}\times \frac{1}{2}=\frac{1}{6}$となり、さらに逆の場合もあるので、2倍すると、

$$\frac{1}{6}\times 2 = \frac{1}{3}$$

赤玉1個と黒玉1個

片方が赤玉で、他方が黒玉の場合は$\frac{1}{6}\times \frac{1}{2}=\frac{1}{12}$となり、さらに逆の場合もあるので、2倍すると、

$$\frac{1}{12}\times 2 = \frac{1}{6}$$

結論

これらから、もっとも起こりやすいのは、「白玉1個と黒玉1個」の場合である。(確率は$\frac{1}{3}$)

おまけ

2つの袋を袋1と袋2として、取り出した玉のパターンを表にすると次のようになる。

これをみると、それぞれの確率がわかりやすいであろう。 「黒と白」が一番出やすいというのもよく分かる。

袋1→
袋2↓
赤赤白赤白赤黒赤黒赤黒赤
赤白白白白白黒白黒白黒白
赤白白白白白黒白黒白黒白
赤黒白黒白黒黒黒黒黒黒黒
赤黒白黒白黒黒黒黒黒黒黒
赤黒白黒白黒黒黒黒黒黒黒
問題

図のように、2つの袋の中に、赤玉が1個、 白玉が2個、黒玉が3個ずつ入っている。 袋の中をよくまぜてから、それぞれから1個の玉を同時に取り出すとき、次の問に答えなさい。

(ア)それぞれから取り出す玉がどちらも白玉である確率を求めなさい。

(イ)それぞれから取り出す球の組み合わせとして、最も起こりやすいのはどれか、次の中から1つ選びなさい。

  1. どちらも赤玉
  2. どちらも白玉
  3. どちらも黒玉
  4. 赤玉1個と白玉1個
  5. 白玉1個と黒玉1個
  6. 赤玉1個と黒玉1個