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$108 cm^3$
これは、とても有名な問題。知っていた人はすぐに解けるが、知らない人にはなかなか難しいでしょう。
ただ、下に示した方法の別解もあるので、その方法でもよい。(別解は後で紹介します)
図1
変な形をしている立体の体積の求め方は、だいたい
そこで1番目の方法を使う。この立体は面$ACGE$で左右対称になっていることを利用する。 立体を面$ACGE$で切ると、$AC$と$BD$の交点を$N$とすると、切断面は$\triangle NMG$となる。 そして立体は、$B-NMG$と$D-NMG$という同じような形(対称形)をした2つの立体(三角すい)に分かれる。
図2
ここで、立体の半分である三角すい$B-NMG$を見てみる。$\triangle NMG$を底面とみると次のような形になっていることがわかる。
図3
つまり、$BN$は$\triangle NMG$に垂直であるので、$\triangle NMG$を底面として高さ$BN$の三角すいの体積を求めればよい。
さて、$\triangle NMG$は次のようになっている。
図4
$\triangle NMG$の面積は、四角形$AEGC$から$\triangle AMN$、$\triangle MEG$、$\triangle CNG$を引けばよい。
四角形$AEGC=6\sqrt{2} \times 12 = 72\sqrt{2}$
$\triangle AMN = 3\sqrt{2} \times 6 \div 2 = 9 \sqrt{2}$
$\triangle MEG = 6\sqrt{2} \times 6 \div 2 = 18 \sqrt{2}$
$\triangle CNG = 3\sqrt{2} \times 12 \div 2 = 18 \sqrt{2}$
よって、$\triangle NMG = 72 \sqrt{2} - 9 \sqrt{2} - 18 \sqrt{2} - 18\sqrt{2}$ $= 27 \sqrt{2} $となる。
$BN= 3 \sqrt{2}$より、$B-NMG$の体積は、$27 \sqrt{2} \times 3 \sqrt{2} \div 3 = 54(cm^3)$となる。
もう一つの三角すい$D-NMG$も体積は同じなので、$54 cm^3$
よって、求める体積は$54 + 54 = 108 cm^3$
★別解★
面$MDB$と$MG$が垂直であることを利用する。 ※実際の試験場ではこの方法で解いた人が多かったでしょう。
図3(再掲)
上の図3で、計算してみると$MN^2=MG^2=NG^2$になっているので、$\angle NMG=90度$であることがわかる。
ここから、面$MDB$の面積と$MG$を掛けて3で割れば体積がでる。(計算省略)
たぶん、有名問題の解き方は難しいので、解きやすくなる設定として$\angle NMG$が直角になるように問題を作成したのでしょう。
図1
図1のように、直方体$ABCD-EFGH$があり、点$M$は辺$AE$の中点である。 $AB=BC=6 cm , AE = 12 cm$のとき、四面体$BDGM$の体積を求めなさい。